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注文住宅を選ぶ基準:保証編

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さて、今回は注文住宅を選ぶ基準、保証編です。

補償とは建物を引き渡しした後に、何かしら欠陥があった場合、保証期間内であれば、メーカーが無償で直してくれる制度です。

この保証ですが、ハウスメーカーによって保証内容、保証期間など大きく違います。

よってハウスメーカーを選ぶ基準の一つとして、保証を見る方は多いのではないでしょうか。

今回は保証内容、期間についての考え方について、書いていきます。

 

まずなぜ保証が重要なのかについてです。

それは建物が建った後の安心感でしょう。

昔から住宅業界では「欠陥住宅」という言葉があります。

テレビやYouTubeなどで欠陥住宅の実例が取り上げられているのを見たことがある方も多いと思います。

建築当初は何も問題なくても4、5年して建物が傾いてしまったなど、期間が経ってから判明する欠陥もあるかと思います。

そうなると高いお金をかけてお家を建てたのに、建てた後も何百万円もの出費でお家を修復しないといけなくなるような事態になります。

いくら名が知れているメーカーだからと言って最終的にお家を完成させるのは職人さんです。

職人さんも人なので、完璧というのはあり得ません。

そもそも100点満点の家づくりはあり得ないです。

ですが、お施主様目線で考えて、「欠陥住宅が建ってしまったらどうしよう」

と思いながら家づくりなんてできないですよね。

そこで安心の担保として必要なのが保証です。

住んでから何かあっても「保障がついているから大丈夫」

と思えば、安心してマイホームライフが送れるのではないでしょうか。

保証はとても重要です。

 

そこで皆様保証内容でハウスメーカーを比べる時にどこに着目致しますか?

多くの方は保証期間〇〇年というところを見るのでは何でしょうか。

しかし、「保証期間が長ければ長いほど良いのか」

と言われると、私は「そうとは言い切れない」と答えます。

その理由を3つ、本記事で紹介していきます。

・無償なのか有償なのか

まず大前提として、保証を比べる際は必ずメーカーから保証書のサンプルをもらってください。

よく展示場の前に置いてある看板に

「保証〇〇年」

と大きく出しているハウスメーカーがあります。

しかし保証書をしっかり確認すると、「〇〇年の保証を受けるためには○年に一度の有償メンテナンスを受ける必要がある」

というような内容の文言があります。

そうなると建てた後に予期せぬ出費を防ぐための保証でも結局お金がかかってしまいます。

何年までは無料点検なのか、何年までが無償メンテナンスなのかは必ず確認しましょう。

保証書を見るときの注意点として、上記のような大事なことは意外と小さく下の方に書いてあることがありますので、隈なく全部読むようにしましょう。

 

・会社の業界的立ち位置や企業としての健全性

ここは皆様見落としがちですが、そもそも保証は企業がするものですから

例えば20年後に保証を適用する機会があったとして、建てたメーカーがその時なくなってしまっていたら意味がないですよね。

ましてや自分達が建てた後に会社がなくなってしまったら、その後のお家の点検やメンテナンスはどうなるでしょう。

おそらく全て自分達でしっかりやっていかなければならなくなります。

お家のメンテナンスは大地震などの災害時にお家で過ごすご家族の命を守るためであったり、マイホームにより長く住み続けるために行う大事なものです。

それを全て自分達の責任だけでやっていくのは簡単ではないでしょう。

逆にいうと、保証期間が切れていたとしてもそのメーカーが残っていて、社会的地位もり信頼たるメーカーであれば、多少費用がかかったとしても面倒は見てくれるでしょう。

私もお客様には

「保証内容も大事ですが、会社の信頼度の方が重要です。」

とお伝えしております。

 

・家づくりの予算に見合っているかどうか

保証期間が充実しているのは素晴らしいことだと思います。

私もお客様に「なぜ保証を重視してお考えなのですか?」

とお聞きすると

「建てた後に余計な出費が出るのが嫌だからです。」
とほとんどの方はお答えになります。

保証を追い求めるがあまり、初期投資が増え過ぎていっていませんか?

もちろん会社もタダで保証するわけではありません。

点検をするにも人件費が必ずかかっていますし、メンテナンスをするにも建材費が必ずかかります。

保証期間は無償と書いてありますが、その費用はどこから出ているのでしょうか。

それは最初の建築費に含まれていることでしょう。

もちろんそれが悪いことというわけではございません。

最初にお金を払い、後の出費を防ぐことも良いと思います。

しかしお家にかかるメンテナンス費用は使っている建材や、建築されている地域柄(日当たりや降雨量、沿岸部など)によって違いが必ず出てきます。

企業は当然ですが損をしないように建築費の単価設定をするものです。

私の持論ですが、多少大幅にメンテナンスが必要になる(費用が高くなる場合)でも損をしないように単価設定をするのが普通だと思います。

やはり比べると保証期間が長いメーカーは高単価のメーカーばかりです。

後々のことを心配しすぎるがあまり、当初の予算とかけ離れた計画をされている方も多いかと思います。

資金面に不安のある方は、初期保証の期間さえ十分に取れていれば、長期保証はなくても良いという考え方もありだと思います。

信頼できるメーカーでメンテナンス性が良い建材(外壁、屋根など)を選び、必要になったときに必要な分のお金だけをかけてメンテナンスをする計画でも良いかと思います。

帰って長期補償にすることによってローンの負担が増え過ぎてしまう方がリスクです。

 

以上、私が考える保証期間の考え方についてでした。

皆様の家づくり計画の参考にしていただければ幸いです。

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